車を売る方法として、業者に売ったり下取りに出したりする方法以外に、個人から個人へと売る個人売買があります。
面倒な手続きや売買におけるトラブルなど、手間がかかる上にリスキーな方法ではありますが、他の売却方法と比べて売却額が高額になるという圧倒的なメリットがあります。
個人売買は間に業者などを介さないので、業者の利益などが加味された売却額や販売額になりません。
そのため、売る方は高く売れ、買う方は安く買えるので、個人売買で車を取引する人は少なくないのです。
今回は車を個人売買する際のやり方や流れ、注意点などをご紹介します。
車の個人売買はどうやってやる?
車の個人売買における流れは、主に以下のようになります。
1.サイトを利用して出品
有名なのはヤフーオークションですね。
他にも楽天オークションなどがありますが、そういった個人売買サイトを利用して、購入希望者を募るのが個人売買における第一歩です。
出品方法は各サイトを確認しましょう。
2.出品物管理や商談
出品した車の管理やサイトの管理を行いながら、閲覧者からの質問などに応じましょう。
サイトを利用して売買する際は、車を直に見る機会が少ないため、丁寧に対応していかなければいけません。
3.契約成立
4.引き渡し
トラブルを回避するため、車の引き渡しはお金を受け取るのと同時に行うのが理想です。
5.名義変更
個人売買で最も重要となってくるのが、名義変更です。
必ず手続きがされるように手配しましょう。
個人売買をする際の注意点
スタート価格の決め方
車の価格を自分で決められるのも、個人売買の大きなメリットです。
オークションは欲しい人が落札していくシステムなので、思った以上価格が跳ね上がるかもしれません。
そこで重要なのが、スタート価格の設定です。
欲を出してスタート価格を高くしすぎてしまうと、誰も落札してくれないことも考えられます。
でも、低く設定しすぎて業者の買取価格より安く売ってしまうというミスも絶対に避けたいところ。
なので、スタート価格はこのように決めましょう。
- 中古車買取業者の複数社に査定依頼する
- それぞれの査定額から車の価値を理解する
- 査定額よりも少し高めの値段をスタート価格に設定する
こうすれば、高すぎる価格をつけることもなく、業者の査定額より低い値段で売ってしまうことも避けられます。
複数の業者に査定依頼するなら、中古車一括査定サイトが便利です。
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書類のチェック
車がいざ売れてからバタバタしないように、事を起こす前に必要書類を整理しておきましょう。
書類が揃わないと手続きができないので、車をスムーズに売ることができません。
契約が成立してから書類集めに手間取ると、落札者に迷惑をかけてしまいます。
車を個人で売るのに必要な書類は以下です。
書類 | 説明 | 申請場所や再発行場所 |
---|---|---|
車検証 | 名義変更を行う時点で車検証の有効期間が切れていないもの。 | 管轄の運輸支局 |
自賠責保険証明書 | 車検時に支払う保険の支払い証明書。次の所有者に渡す書類。 | 損害保険会社もしくは代理店など |
自動車税納税証明書 | 納税した際の領収書。当年度分のものが必要。 | 自動車税管理事務所または各都道府県の税事務所 |
委任状 | 所有者以外が名義変更する際に必要な書類。 | ネットからダウンロード可※委任状書式 |
譲渡証明書 | 名義変更の際に必要。 | ネットからダウンロード可※譲渡証明書書式 |
印鑑証明書 | 発行後3ヶ月以内のものが必要。 | 各市区町村の役所 |
自動車リサイクル券 | 車検時に自動車リサイクル料を支払っている場合は必要。車検証などと一緒に保管されていることが多い。 | 紛失しても再発行は必要なく、自動車リサイクルシステムからリサイクル料金の預託状況確認ができ、その画面を印刷すればOK。 |
住民票 | 車検証の住所と現住所が違う場合に必要。発行後3ヶ月以内のもの。 | 各市区町村の役所 |
戸籍謄本 | 車検証の住所から複数回転居している場合に必要。発行後3ヶ月以内のもの。 | 各市区町村の役所 |
残ローンは完済する
車を買うときにローンで買った場合は、まだローンが残っている可能性がありますよね。
ローンが残っていると売りに出せないので、売りたい場合は完済する必要があります。
残ローンがある場合は、車検証の所有者の欄が自分ではなく車の販売店か金融機関になっています。
まずは車検証をチェックし、ローンが残っているなら全額返済しておきましょう。
契約前の注意点
現車確認してもらう
落札希望者には、なるべく現車確認してもらいましょう。
遠方で難しい場合もありますが、実際に車を見てもらった方がお互いに安心です。
後々のトラブルを避ける手段にもなります。
契約成立後の注意点
落札者に駐車場の確認をしよう
名義変更するには、新所有者に車庫証明を申請してもらわなければなりません。
そのため、必ず駐車場の準備ができているかを確認しましょう。
名義変更時には、発行後1ヶ月以内の車庫証明書が必要になります。
名義変更が確実に行われるようにしよう
車における個人売買の多くのトラブルが、この名義変更によるものです。
新所有者が名義変更せずに乗ると、所有者はずっと自分ということになってしまいます。
車が手元にないのに自動車税の請求がきたり、新所有者が交通違反や事故を起こしたら、違反通知が来たり事故の責任を問われたりしてしまいます。
車を引き渡したあとは、できるだけ早く名義変更してもらうようにしましょう。
実際にヤフーオークションで車を出品している人は、下記のような方法でトラブルを回避しているようです。
- 名義変更が行われるまで預かり料として3万円ほど受け取る
- 名義変更が指定日までに行われなければ盗難届を出すと明記
- 名義変更は行政書士に手続きしてもらうなど
面倒ごとを代行してくれるオークション代行業者について
車をオークションにて個人売買しようとすると、決め事や面倒な手続きなど、やらなければならないことがたくさんあります。
それを代行してくれる業者があれば、ぜひとも利用したいところですよね。
実は、オークション代行業者というものがあり、手数料を支払うと下記を代行してくれます。
- 出品
- 出品物管理
- 名義変更など
すべて代行業者の指示に従っていればいいだけなので、楽に売買できます。
業者を介すことになるのですが直接取引に近いので、高額売却が期待できます。
まとめ
個人売買における注意点は、ここに紹介したもの以外にもたくさんあります。
納得いく取引にするためにも、ヤフーオークションなどで出品されている車を見て、よく研究しましょう。
また、時間がなかったり自信がなかったりする場合は、オークション代行業者に依頼するのもひとつの方法です。